りスクールとは?

はじめまして。編集者の藤本智士(Re:S)です。

Re:School(りスクール)は、

僕が雑誌や書籍の編集者として培ってきたノウハウを

『地域編集』の視点で広くシェアする場として生まれました。

三年間の活動のなかでゆるやかに変化を続け、

北は北海道から南は沖縄。アメリカやデンマークにもメンバーがいます。

広い意味での「編集」を互いに学び合う場として、

総勢65名のメンバーでとても健やかな場所に育っています。

僕自身、これからの時代を強く優しく生きていくための編集力を

メンバーの「悩み」や「問い」から、どれだけ学ばせてもらったかわかりません。

まずはここで、Re:Schoolの基本的な考え方を書いておきたいと思います。

りスクールが大切にしたい3つのこと

1)「学ぶ」から「学びあう」へ。

Re:School は、僕、藤本智士の活動の旗印である「Re:S=Re:Standard=あたらしい “ふつう” を提案する」という考え方が根っこにあります。そこで僕がいま提案したい「学び」のあたらしいスタンダードは、「教える→教わる」のベクトルが一方向ではないもの。受動的に「学ぶ」だけではなく、自分の行動や言動が他者の学びにもなるという自覚から「学びあう」ことを大切にする、そんなスクールコミュニティです。


2)「編集力」を身につけよう。

僕自身「編集」の考え方やそのスキルに救われてここまで生きてきました。コロナ禍で大変な状況でなお、大き過ぎない不安を持って前を向いていられたのは、いまあるものを活かしていくという「編集」の根本原理が息づいているからだと思いました。自分の暮らしを自分の手で編集しつくりあげていく。その楽しさと頼もしさを一緒に身につけていきましょう。


3)「地域編集」から学びあう。

これまでの一般的な「編集講座」のほとんどが、「雑誌・書籍編集」をベースにしていたように思います。編集ライター講座的なテキストメディアをベースにした編集技術の取得ではなく、自分たちが暮らす町や、自身の生活を編集していく「地域および生活編集」の考え方をベースに、広い意味での編集力を身につけ、どんな困難を前にしても、強く前を向けるチカラを持つことを目指します。

こんな人に参加してもらいたい。

上述の3点を柱にゆるやかに活動している「Re:School(りスクール)ですが、ではどんな人に入会(入学)してもらえるとうれしいかなあ? と想像してみました。ここに当てはまらないといけないわけではないですが、参考にしてもらえたらと思います。


◎地方で暮らしながら経済をつくっていきたい人

◎暮らす地域のコミュニティではなく遠くの地方の人たちとの関係性をつくりたい人

◎雑誌や書籍編集の世界で頑張ってきたけれど行き詰まりを感じている人

◎時代の変化と裏腹に変わらない会社や組織のなかで、納得いかないことが多くなり、転職を考えている人

◎地元のためにできることはないだろうか? と漠然と考えている人 

◎地方自治体などにお勤めの方や、志をもって地域おこし協力隊をやっている人

◎サステナビリティを強く意識したあたらしい商いをはじめたい人

◎一次産業に携わりながら未来にむけた発信方法を探っている人

◎昔ながらのものづくりや、伝統産業の継続に悩んでいる人

◎あたらしい考え方や、それに伴うスキルを身に付けたい人


こんな感じでしょうか?


そしてここからは、もう少し踏み込んで、こういう人に入ってもらいたい! という、僕の切実な希望です。なので、入会条件に限りなく近いものですね。


◎自分の弱さや苦手意識を明らかにできる人

◎自分のものさしを他人に押し付けないよう心がけている人

◎語るよりも、聴くチカラのある人

◎おおらかな気持ちや、良い意味でテキトーさのある人

◎他人へのダメ出しよりも、褒めポイントを見つけるのが得意な人

◎自分とは違う考え方を受け入れる努力をする人

◎対話を大事にする人


これ、結構難しいですね。しかし、少なくともこういう気持ちを持ちたいと願っている人。心がけている人。意識している人。に、入ってもらいたいなと思っています。

なぜ地域編集なのか?

そして最後にあらためて、僕がなぜ「地域編集」にこだわるのか? それは、

地域編集には編集の醍醐味が詰まっているから です。

まだ20代だった僕に、編集のいろはを教えてくれた、大先輩編集者、後藤繁雄さんの名著『僕たちは編集しながら生きている』。そのタイトルのとおり、わたしたちは常に編集しながら生活しています。

例えばお休みの日に、せっかくだから買い物に出かけようか、はたまた家で映画でもみようか、それとも積読本に手をつけようかと、あれこれ考えることありますよね?

そこで、じゃあまずはカフェでランチ食べつつ本を読んで、帰りに美味しそうなケーキでも買ってから、家でネットフリックスでもみようかな。と、1日の流れを決めていくのは、「休みの日」という雑誌のページ構成を決めるようなものです。

だからわたしたちはいつだって、知らず編集をしながら生きています


にもかかわらず、

「編集」もしくは「編集者」と言われてイメージされるのは、いまだにWEB や雑誌や書籍などのテキストメディアの編集、編集者です。


Re:Schoolでは、そういった「編集」のイメージをもっと自由に解放し、それぞれの仲間が、それぞれのくらしを編集していくための考え方や方法をシェアしあえればと考えています。

その目標やビジョンによって、場所・モノ・コトなど、その編集の対象を自由に変化させる「地域編集」は、「書籍/雑誌編集」以上に多様で、僕が考える「編集」の楽しさに溢れています。


だからこそ僕は「地域編集」をベースに、一方でそれに囚われることなく、多くの仲間と出会えることを期待して、このRe:Schoolをスタートさせました。


なので

編集経験がないからと尻込みせず、ぜひ参加してみてください。